第3学年 オンライン修学旅行を実施しました

Facebookでシェア LINEでシェア

第3学年の修学旅行をオンライン形式で実施しました。

緊急事態宣言の影響で残念ながら現地に行くことは叶いませんでしたが、Web会議サービスZoomを用いて、沖縄の様々な施設の方々からお話をうかがいました。

初の試みではありましたが、オンラインならではの学びも出来ました。

 

7月9日 美ら海水族館

7月9日(金)は美ら海水族館とZoomをつなぎ、緊急事態宣言の影響で休館中の水族館内を案内していただきました。

スタッフ・村田さんが、カメラを片手に各水槽を巡ってくださり、リアルタイムで説明をしてくださりました。
村田さんは解説専門のスタッフさんだということで、詳細かつ分りやすいお話はさすがのひと言でした。

また、サンゴの産卵や、ヘラヤガラやチンアナゴが餌を食べる姿、サメがいる水槽の清掃の様子など、普段見ることができない映像をたくさん見せていたただくことができました。

もしかしたら、生徒たちは実際に見学に行くよりも貴重な体験をすることができたのかもしれません。

 

 

7月13日 ひめゆり平和祈念資料館

7月13日(火)は、午前中に沖縄戦に関する事前学習をした上で、午後からひめゆり学徒隊に関して学んでゆく平和学習の日でした。
アニメ「ひめゆり」を鑑賞した後、ひめゆり平和祈念資料館の説明員・尾鍋さんとZoomをつなぎ、お話をうかがいました。途中で拝見させていただいた、ひめゆり学徒隊の生存者・宮城喜久子さんの講演映像は、当時の学生たちの考えや戦争の恐ろしさを肌で感じることができるものでした。
生徒たちは、自分たちの過ごしている平和を改めてかみしめるとともに、経験を未来へつないでいくことの重要さを身に染みて理解していたと思います。

 

 

7月20日 エイサー・サンゴ再生

7月20日(火)の午前中は、恩納村観光協会の金城さんから沖縄の文化(エイサー)に関するお話を聞きました。エイサーの歴史から人による役割の違い、衣装などエイサーについてしっかりと学ぶことができました。
特に、同じ曲でも地域によってリズムや歌詞が異なっているという話には驚かされている生徒たちが多かったようです。
エイサーの演舞の映像も実際に見せていただき、響く太鼓の音に圧倒されていました。

 

午後は、沖縄ダイビングサービスラグーンの山里さんにお話をしていただきました。
サンゴの生態や、自然の中でサンゴが果たす役割など、サンゴを中心として、沖縄や世界の自然に関する問題について学びました。
本来であれば現地で実際に体験するはずだったサンゴ養殖のやり方を映像で見せていただいた時は、オンラインであることを残念がる生徒たちが多かったように見えます。
SDGsという今話題の考え方についても改めて学ぶことができ、今、自分ができることは何があるのかを考えるきっかけになったと思います。

 

 

7月21日 国際理解

7月21日(水)は「世界共通の信頼関係作り」というテーマで、青年海外協力協会(JOCA沖縄)の稲住(いなずみ)さんにお話を伺いました。
稲住さんが世界中を旅した時の体験談や、心理学的な観点からの講義を通して、「異なる文化をもつ人々と交流していくために重要なことは何か」を学ぶことができました。
また、全員が参加して沖縄や世界の文化に関するサバイバルクイズゲームも実施され、かなりの盛り上がりを見せていました。

「『英語が話せないから海外に行けない』は言い訳にしかならない」という稲住さんの言葉には、実際に海外を旅した稲住さんならではの、実感のともなったメッセージがこめられており、心を動かされていた生徒が何人か見受けられました。
この日をきっかけに、異文化交流や国際貢献に興味を持ち、国をまたいで活躍する生徒が生まれてくれることを期待してしまいます。